別府温泉の窓より鶴見岳を眺めた退屈な日々
手術翌日


朝6時から採血。
何時から水が飲めるのか聞いたら、もう直ぐ看護婦さんが飲めるかテスト?指導をするので、その後だと言う。
下手に飲むと気管に入り大変だと言う。
一応飲めるが、腫れが痛いし、気になる。





病室には二本線 = 手術後二日目のマーク
(手術の翌日は一本線、つまりこれは翌日の写真)

病院の治療やアドバイスはこれが目印



8時過ぎに、先生がまた来てくれた。
腫れはリンパ浮腫だと言う。
リンパ節を3個取ったので、流れが止まったのだろう・・・良くなるのだろうか?



長い人は一月くらいかかると言う。ショック!!
痛くて口も開けられなく、見た目もグロテスク。

同じ日に手術をした人はサッサ歩いているが、自分はゆっくりしか歩けない。
腫れている部分が揺れてくる。






そんな訳で、あまり動く気にはなれず、一日中ベットの上にいた。
少し、手足の先が痺れてる。
カルシウム低下みたいだ。
採血では少し低下していたらしい。

看護婦さんが痺れの検査をするという。
結果は確認できない程度。
そのまま、様子見となった。

夕方、妻が帰った。
深夜、腫れが少し引いた感じがしてきた。











こんなお地蔵さんスタイルの人が廊下ではウロウロしている













手術後二日目






ガーゼのヨダレ掛の下はたったこれだけ!
傷口が広がらないように金具で留められて絆創膏もない





リンパ浮腫が酷く、顎と首の境目が分からない。
変色してる所は皮下内出血の部分。
いずれも入院患者の中では自分が一番酷かった。


今日は日曜日。暇だから一日中テレビを見ることになりそう。
看護婦さんに聞いたら、回診も抜糸以外は無いと言う。

9時前、ひょっこり内野先生がやってきた。
確か休みのはずだが・・・金曜日に3人手術されているので、気がかりみたいだ。
まだ、目がぼんやり状態。


それ以上に、首の腫れが気になるし、下を向いてキーボードを打つのも少し辛い。
中庭に下りて、家族全員にメールを出した。










手術後三日目





今日の献立。



喉にやさしい、 ほぼ、流動食だった。
まだ、よく眠れない。
多分微熱かな?麻酔は完全に切れたと思うが、睡眠薬は使いたくない。
検温の時、看護婦さんから「手が黄色い」と言われた。
今まで、意識した事がなかったが、確かに黄色くなっている。
8時前に会社に電話を入れる。運良く、仕事は暇だと言う。

朝食の後、回診。担当は副院長の先生だった。
腫れは何日か経たないと分からないと言われた。
手の黄色は手術とは無関係で問題はないとの事。

どうしても腫れが引かない場合は注射で吸引するか、小さな穴を開けないとダメらしい。
最初からドレンを入れておけば良かったかも?

昼から下半身浴。昨日からでもOKだったけど、入らなかった。
久しぶりの風呂はとても気持ち良い。
初めて、3階の普通の風呂に入ったが、こちらは男女交代になっている。
1階の温泉よりも随分ゆったりしている。

浴槽の水圧で締められると、手足のシビレがはっきり分かる。
まだ、副甲状腺は仕事をサボリ気味だ。
しかも、ベットの生活からか、少しふらつく。







(鶴見岳麓の露天風呂)

(早く、こんなところに行きたいものだ)







午後の検温で37度2分。
少し高い。
30分後、再度「頭は痛くないか」と看護婦さんが聞きに来た。
実は、朝からの痛み止め=解熱作用も普通はあるヤツを飲まなかった。
やっぱり、飲むべきだろうか?

今日は月曜日なので「おやつの日」とアナウスがある。
栄養課からクッキー2枚のプレゼント。
ちょっとした遊び心。


テレビではJR福知山線の脱線事故でもちきり。
仰向けに寝て見てるがが、喉が苦しい。
内出血がゼリー化し始めたかも?
仕方ないので、横向きに寝る。





手術後四日目


昨晩は少し眠れたが、やはり、微熱があると不眠となる。
今日は抜糸の日。だから、ちょっと緊張。
回診の前に看護婦さんが準備に来た。
トレーと抜糸用の器具を置いていく。「後、10分くらいで来られますから・・・」寝て待つしかない。

暫くすると、また看護婦さんがやって来た。
「今、隣の部屋ですからもう直ぐですよ。」
普通そこまでの事前連絡はないが、ここの病院は全員コミニュケーション能力が格段に高い。
抜糸は意外と簡単に取れた。
普通の糸ではなく、金具で傷口を止めるヤツだ。

11時過ぎ、妻と義母が見舞いに来た。
洗濯物の引取りと、おやつの差し入れ。
ついでに退院に備え、不要なものの引取り。
一日がかりで、交通費が2万はかかる。
トホホ・・・後は退院の時しか来ない(当然だろう)
話題は首周りの腫れと子供の話

今日から全身浴ができる。
午後、久々のシャンプー&二日ぶりの髭剃り。
流石に傷口までお湯には漬けきれなかった。
抜糸の後はガーゼもしない。
ただ、クリームを塗るだけ。
傷口より、内出血跡の青あざがキモイ。

夕方、執刀医の内野先生がひょっこり尋ねてきた。
病理の結果が出たのだ。

びっくりしたのは、一番怪しんでいたヤツは良性で、小さな点状の石灰化と言われていたヤツがろほうガンだと言う。

前回の乳頭ガンとは全く別物で、それ程珍しいケースではないとの話。
気管周りのリンパは0/3。

乳頭ガンの転移は無し。
ろほうガンの大きさは8*5わりと扁平。
血管への浸潤無し=肺等への転移も有り得ない。


イチローやゴジラ松井と真っ向勝負し、コントロールは狂ったが、そのおかげで、三振で討ち取った!!そんな感じかな?


退院は・・・?首の腫れ具合を28日に見て、内出血を抜き取るか、そのまま放置かで変わるかも知れない。
青い痣は首下遥かみぞおちまでもあるし、傷口付近の腫れが何よりも痛い。動き辛い。

夜になると、少しシビレが増したような気がする。
明日は血液検査。
午後9時より採血までは絶食なのだ。
妻が用意してくれていた夜食のおにぎりを食べて早めに寝る。






(国道10号線陸橋より高崎山を観る。)











手術後五日目


まだ、寝つきが悪い。
微熱のせいかと思っていたが、カルシウム不足みたいだ。
薬が増えるかな?

シビレが手のひらより先だったのに、寝ていたら肘から先に拡大している。
もっとも、忙しい時には気にならないくらいの程度だ。

朝の5時から目が覚めているが、採血までは飲食は不可。
ハラヘッタ!

アナウスがあり、ナースステーションに向かう。
抜糸翌日の患者のみかと思えば、意外にも列を作って並んでいる。
採決が終わったら、朝食を待ちきれず、スポンジケーキがあったので食べる。

9時過ぎに回診が始まる。
回診と言っても、先生の仕事の90%は廊下で看護婦さんの患者紹介(状態)を聞きながら、あと一人の看護婦さんのノートPCでデーター読み上げのチェックだ。

今朝の採血結果がもうPCにインプット済。

手術直後より、やはり少しだけカルシウムが減っていた。
その場でドクターが、血液検査の追加をオーダーを指示する。
看護婦さんが直ぐにキーボードを打つ。

その後、部屋に入ってきて、傷口を見られた。
明日の状態で切開して内出血を抜くかも知れないと言われた。





午後、風呂に入り、傷口にクリームを塗る。
少しは腫れが引いた感じがする。
暇なので、妻にメール&会社に電話。
退屈、たいくつ、タイクツ・・・
早く退院したい。





暇つぶしにはPCは最適。
時間がかかるCADの練習なんていいかな?








手術後6日目


朝、回診が始まる。
担当は内科の村上先生だった。
例により、廊下でPC、データーチェック。
長い・・・やっと入ってきた。血液検査のデーターがあまり芳しくないのだ。

本来は退院についての話が出てきても良いはずだが、手足のシビレ状態をちゃんと内野先生に話すようにとの事。
クッソ!!!
傷口を見て、小切開すべきと思ったらしい。

午前中来るはずの内野先生がなかなか遣って来ない。
う〜〜ん・・・
退院延期のアドバイス情報をLANで見たのだろう。


外来優先で3時過ぎにやっと先生が来た。
腫れを触って、「ちょっと溜まり過ぎかな?出してやった方がいいかな?」

(おれっちは負けない)
「大分、軟くなっているから自然と引くでしょう。」
「それよりカルシウムが急激に下がる事はないのでしょうか?」と切り返す。

「もう、下も向けるし、パンパンに張っていないから腫れは大丈夫でしょう」
「シビレが酷くならないかだけが心配だ」とねばる。

「まー、いいかな・・・何かあったら直ぐに電話しなさい。」
「連休でも、担当の医者が誰か控えているし、分からない時には直ぐに自分に連絡が行くから・・・」

ヤッターーー!!
やっと、退院を勝ち取った。











(せっかく別府に来たのなら、こんな事もやってみたい。)





それから、直ぐに退院の手続だ。
明日の退院予定者に自分はなっていないのだ。

清算も、明日は祭日なので、院内のキャッシュカードが使えない。
会計に出向いて概算を出してもらい、仮清算とする。
キャッシュコーナーも今日の夕方5時には鍵がかかるから急いだ。

普通は請求書が回ってきてからやる事だが仕方ない。
保険の書類もナースステーションの持っていく。
テレビのリース料も売店で清算。


一応、準備が終わってから、家へ電話するが、妻は留守。
連絡を待ってるはずなのでメールを入れた。
全部終わって、最後の野口病院温泉に行き髭を剃る。

湯上りのアイスクリームは美味しい。



退院の日


朝の5時から起きている。
窓を開けてまだ薄暗い鶴見岳を眺める。
風向きにより、かすかに温泉の匂い。
ここは別府なのだ。
何もすることが無いので、紅茶を飲みながらPCに向かう。

やっと今日で開放される。やはり嬉しい。
ここ2,3日は家に帰る事ばかり考えていた。
まるで小学生が遠足にでも行く日の気分。

首の腫れは相変わらずだが、首自体は少し回る。
前回の手術の時は首が動かせず、体全体を回していた。
飲み込み時の痛みも無い。
首の腫れ以外は前回より随分楽に感じる。

再手術で、前回の乳頭ガンは完全に取れているのが確認されたし、今回のろほうガンは8mmと小さく、外への広がりは考えられない。



「完治した^^」



お蔭様で気分良く退院できる。

「妻を2004年にエーゲ海クルーズに連れて行く」



目標に一歩近ずいた。野口病院の先生ならびにスタッフの皆様に感謝!感謝!
2005年4月29日





退院の日、別府駅のプラットホームより鶴見岳を眺める。

中央右側がグローバルタワー。

晴天日には絶景が楽しめる。

ところが・・・
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